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マツモト ヤスオ
Matsumoto Yasuo 松本 安生 所属 神奈川大学 人間科学部 人間科学科 神奈川大学大学院 人間科学研究科 人間科学専攻(地域社会学分野 演習担当教員) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | COVID-19緊急事態宣言下における自粛行動が及ぼす心理的影響と地域特性に関する考察 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 人文学研究所報 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 神奈川大学人文学研究所 |
巻・号・頁 | (67),83-102頁 |
著者・共著者 | 松本安生・川嶋伸佳・小泉諒 |
概要 | 本研究では、自粛要請を通じて自主的な行動変容が促された日本において、自粛行動による心理的影響や地域特性を明らかにするため、東京都23区に住む20代から60代の成人2000名を対象にしたインターネット調査を行った。その結果、友人との外食、屋外でのイベント、宿泊を伴う旅行といった非日常的な行動で感染拡大前よりも自粛している人が多く、若年層よりも中高齢層で自粛する傾向が強い一方で、感染者を非人間化する差別的態度は、若年層よりも中高齢層で強いことが示された。また、自身の社会における処遇が公正だと考えるミクロ公正感が60代よりも40代で有意に低く、そうした認識が感染拡大前よりも強くなる傾向にあることが明らかになった。さらに、東部・北部地域では、友人との外食や屋内での運動で他の地域よりも自粛傾向が強いことが明らかになった。
これら自粛行動の心理的影響及び地域特性は相互に関連しているほか、職業や家族構成といった社会経済的状況も深く関与していると考えられ、さらに分析していく必要がある。 |