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ヤナギサワ カズヤ
Yanagisawa Kazuya 柳澤 和也 所属 神奈川大学 経済学部 経済学科/現代ビジネス学科 神奈川大学大学院 経済学研究科 経済学専攻(国際経済コース) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/12 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 高人口圧力下の後発国における開発と貧困再考―輸出志向工業化政策の限界と「所得貧困」の存続― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 商経論叢 |
巻・号・頁 | 42(3),37-75頁 |
概要 | 本稿は、「人口学的ボーナス」の創出を前提にした輸出志向工業化政策の唯一にして最大の欠点を論じたものである。その欠点とは、高人口圧力下の後発国と潜在的高人口圧力下の後発国の一定数では「所得貧困」の撲滅を基本的に達成するほど潜在的な労働と資本を十全に活用できないことにある。高人口圧力下の後発国と潜在的高人口圧力下の後発国の一定数は、潜在的な労働と資本を十全に活用できないために、「人口学的ボーナス」創出期の前半に労働供給の担い手であった先行世代の生産年齢人口の所得水準を長期(生涯)にわたって抑制することを避けられず、かれらの多くが「所得貧困」を克服できないうちに高齢従属人口の隊列に加わることを許容せざるをえない。 |