|
|
ウラガミ タクヤ
Uragami Takuya 浦上 拓也 所属 神奈川大学 経済学部 経済学科/現代ビジネス学科 神奈川大学大学院 経済学研究科 経済学専攻(流通マーケティング・経営コース) 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | ブランド・ポートフォリオとPB製造受託 -キユーピー社のドレッシングの場合- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 経済貿易研究 : 研究所年報 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 神奈川大学経済貿易研究所 |
巻・号・頁 | 46,159-167頁 |
概要 | 大手ナショナル・ブランド(NB)メーカーのプライベート・ブランド(PB)製造受託に影響を与える要因の 1 つに、そのブランド・ポートフォリオ戦略が考えられる。ブランド・ポートフォリオ戦略は、水平的差別化を重視するタイプと垂直的差別化を重視するタイプに分けられるが、大手 NB メーカーが水平的差別化を重視する戦略を採用する場合、PB は NB に近接しやすいので、当該メーカーは PB 製造受託を行い、PB の商品属性をコントロールしようとすると考えられる。本稿の目的は、キユーピーのドレッシング・カテゴリーを取り上げて、水平的差別化戦略が実際にどのように影響するのかを分析することである。キユーピーのブランド・ポートフォリオ戦略は、製品バラエティを目指して個別ブランドの拡張を行うものであったために、個々の製品の品質を高める努力が少なくなり、競合他社との品質差とコスト差が小さくなったと考えられる。したがって、競合他社との間に PB 製造受託の競争が起こり、PB の商品属性をコントロールできなかったために、キユーピーは慎重に PB 製造を行っていたのである。 |