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スギモト タケシ
Sugimoto Takeshi 杉本 剛 所属 神奈川大学 情報学部 システム数理学科 神奈川大学大学院 工学研究科 工学専攻(情報システム創成領域) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/06 |
形態種別 | その他 |
標題 | アルキメデスの方法 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 形の科学会誌 |
巻・号・頁 | 24(1),76頁 |
概要 | アルキメデスは、19世紀の末に発見された「方法」とよばれる作品によって、得意の「天秤の原理」を数学の問題を解く際にも使っていたことが知られている。回転楕円体の体積を求める問題である。天秤の右にぶら下がる回転楕円体の半径分布は、y2=R2xである。これのまわりを円柱が取り巻いているとすると、y2: R2=x: 1であるから、天秤の支点からxの位置に吊り下げられた面積R2の薄い円盤は、支点から-1の位置に水平に吊られた面積y2の薄い円盤と釣り合う。こうして、天秤の右に横吊りにした直円柱と、天秤の左に縦吊りにした回転放物体とを釣り合わせることができる。ところで直円柱の重心は中央にあるから、支点から0.5の位置に吊るした円柱と支点から-1の位置に吊るした回転放物体が釣り合うことがわかる。したがって、回転放物体の体積は、それを取り囲む円柱の体積の半分であることが結論できる。これをモチーフにした3次元のモビールの制作を試みた。作品の側面には、アルキメデス好みのモチーフである螺旋を描いてある。 |