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スギモト タケシ
Sugimoto Takeshi 杉本 剛 所属 神奈川大学 情報学部 システム数理学科 神奈川大学大学院 工学研究科 工学専攻(情報システム創成領域) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/11 |
形態種別 | その他 |
標題 | 円錐曲線論の本邦への初導入とニュートンのプリンキピア |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 形の科学会誌 |
巻・号・頁 | 25(2),190-191頁 |
概要 | 円錐曲線については日本でも独自に研究されていた。関孝和は側圓(楕円のこと)の面積を求めることに成功しているし、円柱の切り口が楕円になることばかりでなく、円錐の切り口が楕円およびそれ以外の閉じない曲線(圭面の圓)になることも知っていた。しかしながら、和算の世界では円錐曲線の体系的な研究がなされないまま明治維新を迎えた。和算家で西洋数学にも通じた川北朝鄰は、ケンブリッジ大学のコミュニティーで使われていたW.H. Drew著A Geometrical Treatise on Conic Sections(1)の第5版(1875年)のうち放物線に関する部分(2)を明治13年(1880年)翻訳して土屋忠兵衛のもとで刊行している。本稿では、円錐曲線論の本邦への導入の経緯や数学用語の初出などについて述べる。特に、Drewのテクストとニュートンのプリンキピアとの関係について深い関心を寄せる。 |