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タグチ ツトム
Taguchi Tsutomu 田口 勉 所属 神奈川大学 法学部 法律学科/自治行政学科 神奈川大学大学院 法学研究科 法律学専攻(担当:民法) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 背信的悪意者と利益衡量――登記懈怠と背信性との相関関係を中心に―― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 神奈川法学 |
巻・号・頁 | 46(1),147-230頁 |
概要 | 民法第177条の第三者が背信的悪意者に当たるかどうかは、これまでもっぱら第二譲受人である第三者側の事情のみがその判断の対象とされてきた。しかし、近時の最高裁の判例から、最高裁は明言していないけれども、第三者の事情だけでなく、未登記の第一譲受人の事情とを比較衡量して、その背信性の有無を判断しているのではないか、と推測される。そこで、この仮説が妥当なのか、過去の最高裁判決を検証した。結論としては、両者の利益衡量により背信性判断が行われていることを強く推測させるものであった。また利益衡量により妥当な結論を導くことができることも確認できた。背信性判断にあたり、両者の利益衡量はきわめて有益であるという結論に至った。 |