クモン タカヨシ   Kumon Takayoshi
  公文 孝佳
   所属   神奈川大学  法学部 法律学科/自治行政学科
    神奈川大学大学院  法学研究科 法律学専攻(担当:刑事訴訟法)
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2014/04
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 一九世紀証拠法史研究序説
執筆形態 単著
掲載誌名 神奈川法学
巻・号・頁 46(1),27-121頁
概要 拷問の廃止・特別刑に導入が意味したのは,間接証拠による有罪認定の許否であった。直接証拠たる自白を判決要件としているシステムが崩れたのち,理性の法則・思考法則に基づいた間接証拠論が展開されるに至り,また法文上間接証拠を規定していた法定証拠規則が「経験則・思考法則」として,裁判官に対する外在的規則から内在的なものへと変容することで自由心証主義が成立したことを主張した。また,特別刑の発展史を見る限り,いわゆるin dubio pro reo法理は個々の間接証拠の「確からしさ」の認定を行う場合に介在する法理ではない点をも主張した。