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タグチ ツトム
Taguchi Tsutomu 田口 勉 所属 神奈川大学 法学部 法律学科/自治行政学科 神奈川大学大学院 法学研究科 法律学専攻(担当:民法) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 動産の善意取得制度と基本権(1) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 神奈川大学法学部50周年記念論文集 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 神奈川大学 |
巻・号・頁 | 259-296頁 |
概要 | 民法192条以下に規定されている動産の即時取得の正当性について考察した。即時取得は動産の善意取得ともいわれ、動産の無権利者から善意で占有を取得した場合に、その所有権取得を認める制度である。その結果、真実の権利者の権利を奪うことになり、憲法の保障する財産権の侵害にもなりかねない危険性を伴う。それにもかかわらず取引安全を優先するの思想のもとに、財産権侵害の危険性は等閑視されてきた。しかしそれでは、不動産取引では取引安全の優先が否定されてきたことと矛盾する。そこで果たして動産の善意取得に正当性が認められるのか、財産権の侵害に当たらないのか、考察することにした。本稿はその第一弾として、善意取得制度の歴史的成立過程を考察し、これがドイツ民法にどのようにして導入されたのか、そしてその正当性についてどのような議論がなされたのかを検証して、その正当性を考察した。 |