オヤマ カズノブ   Oyama Kazunobu
  小山 和伸
   所属   神奈川大学  経済学部 経済学科/現代ビジネス学科
    神奈川大学大学院  経済学研究科 経済学専攻(流通マーケティング・経営コース)
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009
形態種別 大学・研究所等紀要
査読 査読あり
標題 Two Dysfunction in High-Tech R&D
執筆形態 単著
掲載誌名 Public Policy And Administration Mykolas Romeris University Vilnius Lithuania
掲載区分国外
巻・号・頁 (30),82-91頁
概要 ハイテク産業に属する先端企業が技術革新を進めようとするとき、大きな二つの逆機能現象に直面する。一つは、技術的ハイアラーキーと権限ハイアラーキーの逆転現象である。最先端の研究領域は、技術的展開とビジネス的展望の原点であり、製品市場に向けた技術的ハイアラーキーの出発点になっている。しかし、この科学技術的知識ハイアラーキーの頂点は、権限ハイアラーキー上ではむしろ末端に位置する若手研究者の集中している。このハイアラーキーの逆転こそ、先端企業のR&D戦略策定上の大きな問題となっている。
 第二に、成功した技術革新には大きな慣性が伴い、その革新を無に帰するようなさらに画期的な革新に対しては、組織的な抵抗が生じやすい。既存設備の保持や、組織権力の関係などからの抵抗は、かつての革新が成功しているほど強くなる。
 本論文では、この二つの問題について、日本企業の実例を示しながら、解決策を論じている。