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トダ リュウスケ
Toda Ryusuke 戸田 龍介 所属 神奈川大学 経済学部 経済学科/現代ビジネス学科 神奈川大学大学院 経済学研究科 経済学専攻(会計・財政コース) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/10 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 利益の信頼性と複式簿記 -記録・計算・公開レベルの考察を中心に- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『商経論叢』(神奈川大学経済学会) |
巻・号・頁 | 45(1),37-61頁 |
概要 | 現代においては、実際の会計処理問題のみならず会計理論問題においても、「ストック重視・フロー軽視」あるいは「目的適合性重視・信頼性軽視」という対立構造が顕著に現われており、しかもどちらの場合においてもそれらの背景に「信頼性(の低下)」の問題がある。そこで本論稿では、利益の信頼性低下問題を考えるにあたって、ストック・フローの関係性を新たな視点により捉え直し、それを契機に計算システムとしての複式簿記の再考察を行った。本論稿では、複式簿記の本質的機能を「豊かな内容に支えられた記録の連鎖機能」として捉え、この記録連鎖機能が「公開財務諸表および期末外部評価記録の重視」により変質していることを指摘した。このような複式簿記の再考察を通して、現代の簿記会計問題の多くに貫通すると思われる「目的適合性」vs「信頼性」という対立構造の基底に、「公開→(期末外部評価)記録→計算」vs「(継続証憑)記録→計算→公開」という対立構造があることを論じた。 |