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ヨシトメ コウタ
Yoshitome Kota 吉留 公太 所属 神奈川大学 経営学部 国際経営学科 神奈川大学大学院 経営学研究科 国際経営専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 学術論文「ドイツ統一交渉とアメリカ外交 : NATO東方拡大に関する『密約』論争と政権中枢の路線対立(下)」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『国際経営論集』(神奈川大学) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (55),45-85頁 |
著者・共著者 | 吉留 公太 |
概要 | 本稿は、「上」で指摘したブッシュ(父)政権中枢の路線対立について、1)それが1989年1月の同政権発足直後に発生しており、89年を通じて持続していたこと、2)対立内容は、対ソ・対ヨーロッパ政策についての優先順位のつけ方に関する根本的なものであったこと、3)90年以降もこの対立の基調が持続していたこと、を最新の史料を用いて論証した。
また、89年夏以降、ブッシュ大統領が対立する路線の間を揺れ動いていたにもかかわらず、路線対立を事実上放置していたことを明らかにした。つまり、冷戦終結期のアメリカ外交は戦略的に首尾一貫しておらず、このことが、後の「密約」に焦点となる90年2月の米ソ・独ソ交渉を生んだのである。 |