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サトウ ヒロミ
Sato Hiromi 佐藤 裕美 所属 神奈川大学 外国語学部 英語英文学科 神奈川大学大学院 人文学研究科 欧米言語文化専攻(言語学コース) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/10 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | Modals, Attitudes, and Different Positions for Complementizers in Japanese |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | On Peripheries, Hitsuzi Linguistics in English |
出版社・発行元 | Hitsuzi Syobo Publishing |
巻・号・頁 | 23,299-326頁 |
概要 | 日本語の2つの補文標識「ト」と「ノ」に関しては、ト節のみがその内部に認識モーダルを許容し、前者が後者よりも構造的により上位にあると考えられる(cf. Saito 2010)。本稿では、「ト」、「ノ」の違いは、動詞補文以外に、助動詞や助詞の補部に表れる場合にも観察されることを指摘し、「ト」は認識モーダルの領域と発話内行為に関わる素性(「発話力」)とのインターフェース、「ノ」は命題と認識モーダルの領域のインターフェースとして、それぞれ「話者」、主節主語を態度保持者とし、節周辺部で異なるモーダル素性により承認されることを主張する。カートグラフィー研究において、日本語の節周辺部に起こる様々なモーダル要素は異なる主要部と関連づけられるが、「ト」、「ノ」の違いも異なるモーダル素性との関係に起因し、これらの素性の違いを構造的に反映した説明が妥当であることを主張する。 |