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オクヤマ シゲル
Okuyama Shigeru 奥山 茂 所属 神奈川大学 経済学部 経済学科/現代ビジネス学科 神奈川大学大学院 経済学研究科 経済学専攻(会計・財政コース) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/04 |
形態種別 | 学術雑誌 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | ドイツ地方自治体会計改革の現状と課題-原価給付計算の役割に焦点をあてて- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 税経通信 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 税務経理協会 |
巻・号・頁 | 73(4),127-134頁 |
著者・共著者 | 奧山茂 |
概要 | この論文では、ドイツにおいて現在進められている地方自治体改革の背景と状況から、「拡張カメラル会計」と「複式簿記会計」という2つのモデルが実際に存在していることをまず明らかにした。これらの2つのモデルと原価給付計算との関係に焦点をあてて、さらに行政サービスの品質という観点から品質コスト管理の発想を援用することによって、原価給付計算における「原価」とは「業務目的に関連して評価された財の費消」として、また「給付」とは「業務目的に関連して評価された財の創出」を意味していることを確認した上で、コスト意識を高めるという役割は果たされているものの、その限界として原価の中には行政内部に潜む無駄を顕現させるほどの機能は備わっていないことを指摘し、原価給付計算には原価・給付の評価に際して原価の過大評価を排除する厳格さを、また給付の過小評価を排除する緻密さが求められていることを明らかにした。 |