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コジマ ミネ
Kojima Mine 兒島 峰 所属 神奈川大学 経営学部 国際経営学科(スペイン語) 職種 准教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2023/12 |
| 形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
| 査読 | 査読あり |
| 標題 | 映画が映し出すボリビア52年革命 |
| 執筆形態 | 単著 |
| 掲載誌名 | 京都外国語大学ラテンアメリカ研究センター紀要2023 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 京都外国語大学ラテンアメリカ研究センター |
| 巻・号・頁 | 23,45-65頁 |
| 概要 | 1920年代から1971年までにボリビアで制作映画に描かれた先住民のイメージを通して、先住民の統合を主目的とした1952年のボリビア国民革命の役割を分析した。人口に占める先住民の割合が比較的高いボリビアでは、社会的な「人種」による階層構造が根強く、先住民は公民権を享受していなかった。1920年代には、先住民を国家に統合しようとする意見が形成され始め、ボリビアで初めて撮影された映画にもその考えが見て取れる。しかし、大恐慌による経済危機と、それに続くパラグアイとのチャコ戦争によって、統合は中断された。国民革命後は、先住民の抑圧状況を告発する映画が制作されるようになり、政府による先住民の国民統合が欺瞞に過ぎなかったことを映し出す。革命政権が掲げた先住民の国民統合とは、先住民を民族から国民へと移行させることを意味していたのであり、先住民が行ってきた主体的行動とその行動のもととなっている民族性の評価を伴うものではなかったのである。 |