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コジマ ミネ
Kojima Mine 兒島 峰 所属 神奈川大学 経営学部 国際経営学科(スペイン語) 職種 准教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2023/08 |
| 形態種別 | その他論文 |
| 標題 | 国家と民族の間を揺れ動く―1980年代のボリビア映画が模索するナショナル・アイデンティティー― |
| 執筆形態 | 単著 |
| 掲載誌名 | 麒麟 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 神奈川大学経営学部17世紀文学研究会 |
| 巻・号・頁 | (32),59-77頁 |
| 概要 | 1980年代に制作された二つのボリビア映画、『カルタヘナ兄弟』(1985)と『地下の民』(1989)を検証し、映画に描かれる先住民像を当時の社会情勢と関連づけて検証した。1970年代から1980年代のボリビアは、相次ぐ軍事クーデター、軍事政権による反政府活動の弾圧、不当逮捕、拷問、汚職、密輸といった状況にあり、両作品は、共に、暴力と汚職にまみれた公式国家を批判し、もはや公式国家に希望を見出せないボリビア社会のアイデンティティーを民族に求めていた。民族アイデンティティーに根差した国家建設が進められるようになったのは2009年であるから、両作品は、ボリビアが進むべき道を早くから指し示していたといえるのである。 |