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ウエハラ マサフミ
Uehara Masafumi 上原 雅文 所属 神奈川大学 国際日本学部 日本文化学科 神奈川大学大学院 人文学研究科 日本文化専攻(日本思想) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/08 |
形態種別 | その他 |
標題 | 『愚管抄』の「神仏共存」理論の把握に向けて |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 科研費助成事業(学術研究助成基金助成金)研究会、研究発表 |
掲載区分 | 国内 |
概要 | 慈円『愚管抄』の思想構造を「道理」概念を整理することを通じて明らかにした。「存在そのもの」を仏が意味づけたのが「劫初劫末ノ道理」(一切法)であり、冥衆(神・菩薩)は人々のために「冥の道理」を提示する。従うべき個別の「冥の道理」は、国ごとに異なり、日本独自の原理として①天皇の血統、②③君臣合体という「冥の道理」がある。その「道理」は、天皇単独→天皇と臣下→仏法の補完→摂関家→院→藤原将軍時代というように時代によって変化している。その変化を的確に捉え、現実的な対応をすることを慈円は求めたのである。 |