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オオバ エリ
Ohba Eri 大庭 絵里 所属 神奈川大学 経営学部 国際経営学科(一般教育) 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/10 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 犯罪ニュースにおける犯罪の波--なぜ犯罪の減少は人々の話題にならないのか |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 犯罪社会学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本犯罪社会学会 |
巻・号・頁 | (38),97-108頁 |
概要 | 日本社会においては犯罪の認知件数は減少傾向にあるにもかかわらず、ニュース・メディアにおいては犯罪の減少について注目されず、事件報道は日々、大きく扱われている。本稿では、犯罪減少がニュース・メディアに反映されず、注目されない要因について考察した。
すなわち、ニュース製作機関の慣行として犯罪の増加と凶悪化にニュース価値がおかれていること、犯罪ニュースは「物語」というスタイルをとっており、犯罪統計はニュースになりにくいこと、犯罪統計自体が社会的構築物であり、統制機関による影響の強い犯罪ニュースでは犯罪の増加に焦点があてられること、という3点が現代の犯罪ニュースにおいて犯罪の減少がとりあげられない要因として考えられる。 さらに、日本では、欧米と異なり、犯罪の増減が政治的争点とならず、犯罪統計が公的な話題の資源となっていないことを指摘できる。 |