シナガワ シュンスケ   Shinagawa Shunsuke
  品川 俊介
   所属   神奈川大学  経済学部 経済学科/現代ビジネス学科
    神奈川大学大学院  経済学研究科 経済学専攻(公共政策コース)
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2017/04
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 金融政策ラグと均衡の決定性
執筆形態 共著
掲載誌名 経済貿易研究
掲載区分国内
出版社・発行元 神奈川大学経済貿易研究所
巻・号・頁 43,55-76頁
著者・共著者 品川俊介
都築栄司
概要 本稿では、金融政策に政策ラグが存在するニューケインジアンモデルを展開し、政策ラグが定常状態の安定性(決定性)に与える影響について考察する。(a)政策当局が名目利子率の操作において、インフレ率と産出の両方をターゲットとし、それぞれの反応に同じ長さのラグがある場合、ラグの増大は正の実部を持つ固有値を増加させる効果を持つ。この結果、ラグの増大が不決定性を解消し、定常状態の決定性をもたらすことが示される。しかし、過度なラグの増大は定常状態の不安定性をもたらす。(b)インフレ率と産出の両方をターゲットとし,一方にはラグがあるがもう一方にはラグがない場合には、ラグの増大が、正の実部を持つ固有値を増加させるケースと負の実部を持つ固有値を増加させるケースが存在する。このため、ラグの増大によって、一度決定性を失った定常状態が、さらなるラグの増大によって、再び決定性を取り戻す可能性がある。