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ホリ ヒサオ
Hori Hisao 堀 久男 所属 神奈川大学 理学部 理学科 神奈川大学大学院 理学研究科 理学専攻(化学領域) 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/06/03 |
発表テーマ | 過マンガン酸カリウムと酸素ガスを共存させた亜臨界水を用いたフッ素 テロマー界面活性剤の高効率無機化反応 |
発表学会名 | 第29 回環境化学討論会 |
主催者 | 一般社団法人日本環境化学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 豊中市+オンライン |
発表者・共同発表者 | 堀 久男,海潮朋希,浅井琢磨 |
概要 | フッ素系界面活性剤は高い機能性を持つ一方で環境残留性が高く,一部のものには生体蓄積性があるといった負の側面を持つ。このためその廃棄物を無害化するためにF−まで分解,すなわち無機化することが求められている。フッ素系界面活性剤にはペルフルオロアルキル(Rf)基にエチレン基が結合した構造を有するものがあり,フッ素テロマー界面活性剤(fluorotelomer surfactant)と呼ばれている。これらはC-H結合を持つため容易に分解できると考えがちである。ところが,酸化剤や加熱によりこれらを分解しようとすると,Rf基以外の部分が優先的に反応して安定な1H-ペルフルオロアルカン類(RfH)になり,F−まで無機化しない場合が多い。本研究ではPFOS/PFOA代替品で,典型的なフッ素テロマー界面活性剤であるC6F13C2H4SCH2CH(CF3)COOH(FSC)について,亜臨界水を用いた分解・無機化を試みた。その結果,KMnO4とO2を共存させて350 ºCで反応させると,FSCが効果的に分解・無機化することを明らかにした。 |