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ホリ ヒサオ
Hori Hisao 堀 久男 所属 神奈川大学 理学部 理学科 神奈川大学大学院 理学研究科 理学専攻(化学領域) 職種 教授 |
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発表年月日 | 2021/11/19 |
発表テーマ | 亜臨界水を用いたフッ素系イオン液体の完全分解反応の開発 |
発表学会名 | 第 11 回イオン液体討論会 |
主催者 | イオン液体研究会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(招待・特別) |
単独共同区分 | 単独 |
招待講演 | 招待講演 |
開催地名 | オンライン |
発表者・共同発表者 | 堀 久男 |
概要 | フッ素系イオン液体とは融点が100 °C以下の塩類(イオン液体、IL)のうち、有機カチオンとペルフルオロ構造を持つ有機アニオンから構成される物質である。これらは不揮発性、不燃性、耐熱性、イオン電導性、広い電位窓等の性質を持つ。このためエネルギーデバイス分野を中心に応用されつつあるが、一部のものには環境有害性が懸念されている。また、これらは炭素・フッ素結合を持つため難分解性で、廃棄物の分解処理が難しい。これらの廃棄物を穏和な条件でF–まで分解、すなわち無機化できれば、Ca源の添加により無害なCaF2に変換できる。CaF2の鉱物は蛍石で、硫酸と反応させることで全ての有機フッ素化合物の原料であるフッ化水素酸に変換できる。従ってF–まで分解できれば無害化のみならず、フッ素資源の循環利用にも貢献できる。本講演では我々が行ってきたフッ素系イオン液体の完全分解反応について紹介する。 |