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カクヤマ トモコ
Kakuyama Tomoko 角山 朋子 所属 神奈川大学 国際日本学部 国際文化交流学科 神奈川大学大学院 人文学研究科 欧米言語文化専攻(文学・思想コース) 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2021/12/11 |
発表テーマ | 「世紀末ウィーン」後を追って |
発表学会名 | シンポジウム「くらしを研究する:衣食住のデザイン学、その方法論」 |
主催者 | お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所・デザイン史学研究会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 東京 |
発表者・共同発表者 | 角山朋子 |
概要 | クリムトの絵画やヴァーグナーの近代建築など、ウィーン分離派周辺のいわゆる「世紀末ウィーン」の文化芸術に関し、文化史、美術史、建築史の領域で多くの研究が蓄積されている。しかし、包括的な総合芸術を目指した分離派の視座はデザイン教育や生活デザインの実践にも向かい、その成果や展開はデザイン史の検証対象である。
発表者はこれまで、デザイン表象の社会的、政治的意味合いに関心をいだき、ウィーン分離派の建築家と画家が設立し、オーストリアを代表する高級工芸品会社となった「ウィーン工房」(1903-32)の通史的把握に努めてきた。研究中に特に注目したのが1920年代の女性デザイナーの活躍であり、彼女たちの活動基盤が第一次世界大戦期に形成されたことを確認した。本発表では、ウィーン工房で女性メンバーが躍進した様子を資料とともに紹介し、同時代の社会観念、経済、政治がデザインに作用し、身近な日用品に特別な意味を与える過程を見ていく。 |