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ホリ ヒサオ
Hori Hisao 堀 久男 所属 神奈川大学 理学部 理学科 神奈川大学大学院 理学研究科 理学専攻(化学領域) 職種 教授 |
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発表年月日 | 2023/11/01 |
発表テーマ | 産業用有機フッ素化合物の分解・再資源化反応の開発 |
発表学会名 | 新化学技術推進協会 先端化学・材料技術部会 高選択性反応分科会講演会 |
主催者 | 公益社団法人新化学技術推進協会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(招待・特別) |
単独共同区分 | 単独 |
招待講演 | 招待講演 |
開催地名 | 東京+オンライン |
開催期間 | 2023/11/01~2023/11/01 |
発表者・共同発表者 | 堀 久男 |
概要 | 有機フッ素化合物は耐熱性や耐薬品性等の他の化合物では実現できない性質を持つ高機能な材料である。一方で環境残留性が高いこと、廃棄物の分解処理が難しいこと、さらにはかつて界面活性剤として使用されていたPFOSやPFOAのような生体影響が無視できないものがあるといった負の側面が顕在化し、国際的な規制も広がりを見せている。これらの化合物の環境負荷の低減のためには廃棄物の分解処理を行う必要がある。高温で焼却分解することは可能であるが、発生するフッ化水素ガスによる炉材の劣化が著しい。穏和な条件でフッ化物イオンまで分解、すなわち無機化できれば、無害なフッ化カルシウムに変換できる。フッ化水素の鉱物は蛍石で、酸処理により全ての有機フッ素化合物の原料であるフッ化水素酸になり、フッ化水素酸は全ての有機フッ素化合物の原料である。従ってフッ素の元素として循環利用にも貢献できる。以上の背景から我々は、さまざまな有機フッ素化合物について、分解・無機化および再資源化反応の開発に取り組んできた。本講演では今なお産業上重要な有機フッ素化合物(フッ素ポリマー等)について、ここ数年我々が取り組んでいる無機化方法を紹介したい。 |