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カクヤマ トモコ
Kakuyama Tomoko 角山 朋子 所属 神奈川大学 国際日本学部 国際文化交流学科 神奈川大学大学院 人文学研究科 欧米言語文化専攻(文学・思想コース) 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2024/03/23 |
発表テーマ | アート&デザイン✕多文化関係学 |
発表学会名 | 2023年度第2回多文化関係学会関東地区研究会 |
主催者 | 多文化関係学会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(招待・特別) |
単独共同区分 | 単独 |
招待講演 | 招待講演 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 東京 |
開催期間 | 2024/03/23~2024/03/23 |
発表者・共同発表者 | 角山朋子 |
概要 | 本講演ではデザイン史の視座から、20世紀初頭のオーストリアの高級工芸品会社「ウィーン工房」(1903-1932)を中心に、デザインと都市文化の関係を論じる。
人々のあらゆる生活領域を美しくすることを目標に、数々の日用品を生産したウィーン工房は、第一次世界大戦中の経営難を国家の庇護と女性メンバーの活躍によって乗り越え、1920年代にはオーストリアを代表する企業として確固たる地位を得た。ウィーン工房のデザインは、フォークアート、日本美術、同時代の前衛芸術等の表現を取り入れつつ、華やかな装飾性を特徴として、ハプスブルク君主国解体後も変わらぬ「ウィーンらしさ」を体現した。 宮廷都市の伝統的なイメージを巧みに織りまぜ、独自の様式美を基盤にブランド企業となったウィーン工房の活動には、今日注目されるデザイン経営との共通性が見いだせる。本講演では、ウィーン工房製品の芸術性に加え、デザインの考えを取り入れた経営から生成される都市のイメージが都市の文化を刷新していく様相に着目する。 |