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ホリ ヒサオ
Hori Hisao 堀 久男 所属 神奈川大学 理学部 理学科 神奈川大学大学院 理学研究科 理学専攻(化学領域) 職種 教授 |
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発表年月日 | 2017/03/27 |
発表テーマ | 光化学的手法による水中からの過レニウム酸イオンの高効率還元回収 |
発表学会名 | 資源・素材学会平成29(2017)年度春季大会 |
主催者 | 一般社団法人 資源・素材学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 習志野 |
発表者・共同発表者 | 堀 久男、大津貴史 |
概要 | レニウムは超耐熱合金等に使用されているレアメタルである。これは輝水鉛鉱の焙焼ガス中の酸化レニウム(VII)を過レニウム酸イオン(ReO4–)として水中に捕集し、アンモニア水を添加後、再結晶やイオン交換樹脂、溶媒抽出等で回収し、水素還元することにより製造されている。しかしながらReO4–の塩は全pH領域で水に易溶であるため、再結晶では回収率が低い。また、イオン交換樹脂や溶媒抽出では回収したReO4–を樹脂や溶媒から分離・精製する工程が必要である。この状況は二次原料を用いた場合も変わらない。このためReO4–を水中から簡易かつ高効率に回収できる方法の開発が望まれていた。我々は水中のReO4–を光励起し、電子供与剤からの電子移動反応を起こしてReO3として沈殿分離するスキームを想定して実験を行ってきた。本研究では電子供与剤として2-プロパノールを用い、さらに反応系にあらかじめアセトンを加えた実験を行った。その結果、短時間でかつ高効率(~95%)に水中のレニウム成分を回収することに成功した。さらにこの方法によりモリブデンとの分離回収も可能であることを明らかにした。 |