ホリ ヒサオ   Hori Hisao
  堀 久男
   所属   神奈川大学  理学部 理学科
    神奈川大学大学院  理学研究科 理学専攻(化学領域)
   職種   教授
発表年月日 2019/03/07
発表テーマ 亜臨界水を用いた環状揮発性メチルシロキサン類の無機化処理の検討
発表学会名 第53回日本水環境学会年会
主催者 日本水環境学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 甲府
発表者・共同発表者 大槻美喜1、蕪木青空1、堀井勇一2堀 久男1
1神奈川大学理学部、2埼玉県環境科学国際センター
概要 環状揮発性メチルシロキサン類とは–(CH3)2SiO–ユニットが環状に連なった化合物である。これらは熱的および化学的に安定で、低表面張力等の優れた性質を持つ。このためパーソナルケア用品、ケイ素系高分子の原料、さらには表面処理剤の成分として用いられてきた。しかしながら一部の化合物について環境影響が指摘されため製造や使用に関する規制が開始されつつある。これらの化合物の無害化には無機のケイ素化合物(ケイ酸、SiO2)まで分解、すなわち無機化することが望ましい。我々は以前、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)およびデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)を200~300 ℃の亜臨界水中でAr、O2もしくはH2O2の存在下で反応させると水に易溶でヘキサンに不溶な化合物へ変換されることを報告した。今回は温度範囲を350 ℃まで拡大すると共に、有機炭素(TOC)等の定量も行った。その結果、H2O2を存在させて350 ℃で反応させると効果的に無機化できることを明らかにしたので報告する。