アベ カツヒコ   Abe Katsuhiko
  阿部 克彦
   所属   神奈川大学  経営学部 国際経営学科(フランス語)
   職種   准教授
発表年月日 2018/10/14
発表テーマ 松浦家伝来渡来上着にみられるサファヴィー朝期織物について
発表学会名 日本オリエント学会 第60回大会
主催者 日本オリエント学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 京都大学吉田キャンパス
概要 平戸市の松浦史料博物館に所蔵され流、平戸藩主松浦家伝来とされる少年用渡来上着に用いられた服地は、その織り組織の特徴と意匠構成から、サファヴィー朝期のイランで製作されたと考えられる絹織物が用いられている。本報告では、上着の仕立て及び布地の技術的特徴を分析し、さらに織り出された文様と意匠構成を他の渡来織物及び欧米のコレクションを中心に現存するサファヴィー朝期の染織品との比較検討を行った。その結果、16世紀末から17世紀初頭に流行したヨーロッパの上層階級の衣服様式をもって仕立てられているものの、用いられている布地には、16世紀末から17世紀初頭にかけてのサファヴィー朝イランで制作された絹織物の特徴を備えていることを明らかにした。