ホリ ヒサオ   Hori Hisao
  堀 久男
   所属   神奈川大学  理学部 理学科
    神奈川大学大学院  理学研究科 理学専攻(化学領域)
   職種   教授
発表年月日 2015/09/10
発表テーマ 光化学的手法による水中からの過レニウム酸イオンの高効率回収
発表学会名 2015年光化学討論会
主催者 光化学協会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 単独
開催地名 大阪
発表者・共同発表者 大津 貴史、堀 久男
概要 レニウムは高融点、高強度、高耐食性等の優れた性質を持つレアメタルで超耐熱合金や石油改質用の触媒として使用されているが、レアメタルの中でも地殻存在量が最も少ない金属である。我々は水中のReO4ˉを光励起し、電子供与剤からの電子移動反応を起こしてReO3として沈殿分離するスキームを想定し実験を行ってきた。これまでに電子供与剤として2-PrOHを用いることでReO4ˉをReO2およびReO3の混合物として水中からほぼ完全に回収できること、2-PrOHは反応に伴いアセトンに変化すること、沈殿が生成するまでに長い誘導期間(~10 時間)が存在するが、これはアセトンが十分生成した後にReO4ˉを添加して再び反応させた場合には消失すること等の知見を得ていた。これらの結果を踏まえ、本研究では反応系にあらかじめアセトンを加えた実験を行った。その結果、短時間でかつ高効率にレニウムを回収することに成功した。