ニシタニ カズヒコ   Nishitani Kazuhiko
  西谷 和彦
   所属   神奈川大学  理学部 理学科
    神奈川大学大学院  理学研究科 理学専攻(生物科学領域)
   職種   教授
発表年月日 2021/03/16
発表テーマ 褐虫藻が低pH条件でグルコースを分泌するメカニズムと意義
発表学会名 日本藻類学会第45回大会
主催者 日本藻類学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 東京海洋大学 Web オンライン開催
発表者・共同発表者 石井悠、石井宏憲、高橋俊一、黒羽剛、篠原直貴、横山隆亮、出口竜作、西谷和彦、皆川純、河田雅圭、丸山真一朗
概要 褐虫藻(Symbiodiniaceae科渦鞭毛藻)は単細胞から多細胞生物まで多くの生物と細胞内外で共生する。中でも刺胞動物とは低pHの細胞内オルガネラで共生し、光合成産物を宿主に「渡す」。光合成活性が抑制される条件では、解糖系によるエネルギー合成のため、細胞壁をグルコースへ分解し、細胞質内への再取込み・再利用が亢進すると予想される。しかし低pH環境など、細胞壁分解がうまく制御されない条件では、細胞外にグルコースが「漏れる」と考えられた。本研究から、褐虫藻は、宿主非依存的な単純なストレス応答としてグルコースを排出する能力を持ち、これが多くの生物と共生する能力の獲得につながった可能性が考えられる。